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Anabel Hernandez, El Traidor.

ヴィセンテ・フォックスそしてフェリペ・カルデロンさらにエンリケ・ペニャ・ニエトという2000年代からの歴代のメキシコ大統領は麻薬流通組織シナロア・カルテルから多額のお金をもらっていたことを指摘したアナベル・エルナンデス氏の調査報道本の最新刊(Grijalbo (2019/11/15))。シナロア・カルテルの首領は「エル・チャポ(El Chapo)」として知られるJoaquín Guzmán Loeraではなく、通称El Mayoとして知られるIsmael Zambada Garcíaであると名指しし、El Mayoはいまだかって逮捕されたことがないと指摘している。更に、シナロア・カルテルは米国のDEA (Drug Enforcement Administration、アメリカ麻薬取締局)と情報の交換をしており、シナロア・カルテルは抵抗する麻薬組織情報をDEAに流していたという。

本書の元になるのは、Ismael Zambada Garcíaの息子である通称Vicentillo、Vicente Zambada Nieblaの獄中記述と、その弁護士(すでに逝去)のインタビューである。スペイン語は全然難しくありません。Kindle付きの辞書でなんとか飛ばし読みできます。便利な世の中になったものです。一昔前ならガンジーからオンラインで買っていた。さらに10年前ならメキシコに行かないと買えなかった。


恐い記述ばかりだが、なかでも恐いのは、カルテルからのお金を受け取らなかった検察幹部が(乗ったジェット機がDFのレフォルマ通りの上で落ちる形で)死んだ(おそらくは殺された)という指摘だった。そのニュースをリアルタイムで知ったときに、ヤラレタナと思ったのだが、やっぱりそうだった。

なお、関心はあるがスペイン語は読めないという向きには、アナベル・エルナンデス氏の2012年のスピーチを日本語でどうぞ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20121022-00022159/?fbclid=IwAR2EFUxBF9ZfjWwh2jppkUHI_TMs6W7GBTTrDigNAaabcscmgwXRvkUNEMU

なお、メキシコ麻薬戦争をわかりたいという向き(そういう奇特な人には二年に一人ぐらいしかすれ違わないけど)にまずお勧めしているのはドン・ウィンズロウ三部作『犬の力』『ザ・カルテル』『ザ・ボーダー』とマシュー・ハイネマン監督のドキュメンタリー映画『カルテル・ランド』。この殺伐した感覚が大事だと思う。これで全体像の六割ぐらい行けると勝手に思う。次に、トム・ウェインライト『ハッパノミクス』が経済もので、これで七割。そして、アナベル・エルナンデスの本著もしくは前著『Los señores del narco(英語翻訳はNarcoland: The Mexican Drug Lords and Their Godfathers)』が政治・裁判もので八割。ここから先は、もうありとあらゆるものを全部読んで見てなんとか這って進むという感じかしら。有名なマーフィーの法則で、二割の努力で八割は得られるが、残りの二割を得るのに八割の努力が必要という感じだろう。あたしは全然ダメ。

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ABSOLUTE BLUE

ABSOLUTE BLUE

http://absol.blue/

 

Toshihiro Akamatsu

 

市原ひかり

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人間社会と切り離せない 技術が100年進んでも「色あせぬ商品」

媒体名 日経ビジネス
発行日 2019年12月09日号
コラム 特集 100年後も強い企業 未来予測から考える新・長寿法 PART3
タイトル 人間社会と切り離せない 技術が100年進んでも「色あせぬ商品」

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2019年歌舞伎座でかかった演目で記憶に残ったもの。

一月:猿之助の「お土砂」での七之助はきれいだった。

二月:松緑・仁左衛門・玉三郎の「名月八幡祭」。

三月:仁左衛門・勘太郎の「盛綱陣屋」。猿之助の弁天小僧は記憶に残っていない。

四月:猿之助の「黒塚」。

五月:菊之助の「道成寺」。

六月:三谷歌舞伎。

七月:見てません。

八月:七之助の政岡。

九月:「寺子屋」は吉右衛門が図抜けていた。「松浦の太鼓」は馬鹿らしい戯曲だが、歌六さんは素晴らしい。

十月:「三人吉三」は松緑しか記憶に残っていない。

十一月:「菊畑」は梅玉さんが気持ちよさそうで素晴らしかった。

十二月:玉三郎の「保名」は初めて感激した。児太郎の阿古屋もよかった。白雪姫も悪くなかった。

 

 

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THE EDGE OF DEMOCRACY

THE EDGE OF DEMOCRACY

ブラジル -消えゆく民主主義-
20192時間 1分海外ドキュメンタリー
政治ドキュメンタリーとしての史実と個人的回想を織り交ぜて、2人の大統領の盛衰をたどることでブラジル政治の変遷と真の姿を丁寧に紡ぎ出す。

 

ネットフリックス

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Lessons Learned Ten Years After the Earthquake

Lessons Learned Ten Years After the Earthquake

 

As shown in Figure 1, when countries in fragility are placed on a scatter plot, there is a
strong correlation between the percentage of ODA received through national systems and
progress toward the Millennium Development Goals.

 

本当かチェック!因果関係が逆かどうか?見せかけの相関になっていないか?

 

Farmer, Paul, Cameron Nutt, and Claire Wagner. “Reduced Premature Mortality in Rwanda: Lessons from Success.” British Medical Journal. January 2013.

 

ルワンダの経験で書いているみたいです。さて、制度的な能力(institutional capacity)が大事だという話になるみたいですが、援助機関が政府を信用しなければ、そこにお金は流さないので、チキン・エッグ問題になりそうな気がします。信用していればお金が流れてプラスの結果になるが、信用していなければお金も流れず制度も改善されない。

 

UN, Lessons from Hati.

このサイトにはポール・ファーマーのACCOMPANIMENTのペーパーが収録されている。今まで見たことがなかった。

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