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小林信彦11:『神野推理氏の華麗な冒険』(1977年)

小林信彦11:『神野推理氏の華麗な冒険』(1977年)。

太陽の連載である。本人はあとがきで<名探偵もしくは探偵小説のバーレスク化>と言っている。正しい。バーレスクとはWikipediaによれば「バーレスク(Burlesque) とは、有名な作品のスタイルや精神をカリカチュアしたり、その作品のテーマをこっけいに描く文学・戯曲、音楽のジャンル」ということである。burlaという言葉も中に入っている。

解説では山田正紀氏が『パロディを語るとき、それはすべてを語るか、そうでなければなにも語らないか、どちらかに徹底すべきだと、ぼくは考えているからだ。』という卓見を述べている。また、もう一つの卓見も述べている。『なんとなくおかしくて、読者をリラックスさせてくれるという才において、小林信彦氏に匹敵する作家は、おそらくいまの日本ではー唐突にきこえるかもしれないがー池波正太郎氏ぐらいしかいないのではないだろうか。』というものだ。

池波正太郎→小林信彦→橋本治という系譜をどなたか解き明かして欲しいものだ。東京生まれ、羞恥心と前に出たいという心の結合、当面は、そんなところぐらいしか思いつかない。

次は、小林信彦12:『唐獅子株式会社』(1978年)、である。

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