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成毛眞『Amazon 世界最先端の戦略がわかる』

『ビジネスマンへの歌舞伎案内』で名高い著者による、非常に読みやすく、かつ、わかりやすい本。

以下は粗探しと無いものねだり。
一方で、楽天との比較で財を自ら買って売るのが本業と書いていながら(p.89)、他方で、マーケットプレイスによるプラットフォーム事業によるマイナスのCCCが重要と述べる(p.133)。
利益が出さずに投資をしていると強調しているが、利益を出さなければ純資産は増えないので、資産を増やすという意味で投資をするためにはお金を借りなければならない。この有利子負債を通じた資金調達をどうしているかについては触れていない。
マイナスのCCCが発生するためには、在庫や売り上げ債権に比べて、仕入債務が大きいことが必要なり、それは10-Kでも確認できる。多額の仕入債務が発生するメカニズムについては詳述されている。つまり、マーケットプレイスによる仕入債務が投資を可能にしているという事実はある。しかし同時に、Long-term debtもそれなりの大きさで存在している。
想像すると、ドットコム・バブルまでは有利子負債を借りて投資。その後は、マーケットプレイスで仕入債務に支えられた投資と並行。そして、AWSで利益を出して、これが純資産を増加させ、これによって投資、というところか。つまり三段階の資金調達。One thing leads to another的な成長かもしれない。これは成毛さんが言っている重要な点。

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