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中村七之助丈の凄さ

中村七之助丈の凄さ
その一部を言語化できそうなのでメモ書きしてみます。七之助の演者としての素晴らしさについてはツイッターで「七之助」で検索してくれれば、『刺青奇偶』でのお仲と『桜の森の満開の下』での夜長姫について山のように出てきますので、そちらをご覧ください。ここで私が書き留めておきたいのは、演目の船頭=先導としての才覚です。
芝居というのは、毎日お客さんが異なる。人気演目ともなればリピーターももちろんいらっしゃいますが、それはごく一部で。お客さんからすると、基本はまさに一期一会になる。しかし、演じるほうからすると、20日間や25日間連続で演じるので、構成が落ち着いてくれば、当然「飽きてくる」、もしくは「マンネリ」になる。つまり、緊張感を保つためのリフレッシュが必要になる。そこで、七之助はどうしたのか?下記につけた市川猿三郎丈のブログによれば、こういうことが起きていたとのこと。
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夜長姫の語る国つくりの語源
「カニクニヲミテハ ネニモツユメヲ オニマニウケテ ムニシニマシタ」
この言葉をオオアマ(染五郎さん)から「しかと暗誦したか?」と云われ
私 ヒエダノアレイが すぐさま復唱いたします。
もし、夜長姫が違う言葉を発したら・・・。私 云えません(笑)
それを知ってか? 七之助さん 出の前に時々私のそばへ寄って来て
「今日は 違う事を云うかも? 聞いていてね」
と・・・耳元で恐ろしい事をささやいて 遠ざかって行きます。
まさに・・・夜長姫(笑) 
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つまり、夜長姫として劇に緊張感が保たれるように先導しているのです。どのくらい意識してされているのか。恐ろしい34歳。
そういえば、中村屋に関するフジTVによるドキュメンタリー番組でも、七之助が年上のお弟子さんに芝居の注意・ダメ出しを出している場面を見たことがある。このリーダーシップは凄い。
https://blogs.yahoo.co.jp/enzaburou/40663483.html

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