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グレアム・グリーン『喜劇役者』

グレアム・グリーン『喜劇役者』(早川書房、1980年)。原著は、Graham Greene, The Comedians (1966)

『たそがれ時に、何ひとつ生えていないハイチの侵食された灰色の山から、ドミニカ側の深い森林をながめたとき、私はとてもうれしかった。ハイチ側のあらわな岩石とドミニカ側の繁った植物との対照によって、曲がりくねった国境がずっと見分けられるのだ。』(p.316)

『数百キロあまり彼方のように思える暴力横行のハイチからきた私には、平和の感じが本当に心にしみるのだった。』(p.311)

『もしもそれから数カ月後に、サント・ドミンゴにも暴力が襲って来ることにならなかったならば、おそらくそのセンターは実現していたことだろう―――その暴力はフェルナンデス氏と私自身に、ある程度の繁栄をもたらしたものだ。』(p.328)

『お前もおれも、二人とも喜劇役者じゃないのかなってね」』(p.152)

『この国には食糧はあまりないときもあるが、色彩はつねに派手に存在した。山の斜面には濃い青色の陰影が動かず居すわり、海は孔雀の羽色の緑である。緑はいたるところに、ありとあらゆる変化を見せていた。黒色を走らせた龍舌蘭の毒薬びんのような緑色。単調な緑色の海岸の砂と釣り合うように、先端を黄色く変色させはじめているバナナの木の淡い緑色。まことに、この国土には色彩が荒れ狂っていた。一台のアメリカ製の大型車が、無茶なスピードで悪路を突っ走り、われわれに土ぼこりをかぶせた。この土ぼこりだけが色彩に欠けていた。』(p.187)

マディソンによれば、一人当たりGDPは1966年でDRは1384ドル、ハイチは907ドル。サマーズ・ヘストン7.1ではDRは2516ドル、ハイチは1408ドル。しかし、この小説でその後は予想されている。

ガーディアン紙の記事はこれ

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