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『極付歌舞伎謎解』再見と『歌舞伎の中の日本』

今日は久しぶりに休みをとって、自宅で遊びました、歌舞伎ビデオで。

九月末を予定して、歌舞伎学習DVDコレクションをまとめる、という自主企画を立てまして、まず取りかかったのは、松井今朝子さんが2009年にNHKで話された『極付歌舞伎謎解』(きわめつきかぶきのなぞとき)の再見と確認でした。
いま英語で歌舞伎を勉強するのなら、Kesako Matsui, KABUKI: A Mirror of Japan (JPIC, 2016)が最新かつ最良の教材であるわけですが、この本は、松井今朝子『歌舞伎の中の日本』(NHK Books、2010年)の翻訳です。そして、『歌舞伎の中の日本』は『極付歌舞伎謎解』を元に大幅に加筆して、再編集したものであるわけです。
歌舞伎を学ぶには、やはり本だけでは難しく、やっぱり映像と音があるといいので、『極付歌舞伎謎解』全8回を焼き増して、勉強するのがいいだろうと思いました。その上で更に学びたければ、『歌舞伎の中の日本』そしてKABUKI: A Mirror of Japanに繋げればいいだろうというアイデアです。
『極付歌舞伎謎解』は歴史的な並びになっていて、それぞれ中心的なお芝居が取り上げられています。折角再見するので、このお芝居たちがそれぞれ、いつどこで演じられたのかというのを確かめることにしました。以下のようになっていました。
第一回:暫(團十郎)、2003年5月歌舞伎座
第二回:廓文章(藤十郎)、2007年5月NHK大阪ホール
第三回:寺子屋(團十郎)、2007年10月NHKホール(NHK古典芸能鑑賞会)
第四回:四ノ切(勘三郎)、2006年12月南座
第五回:夏祭(勘三郎)、1993年5月金丸座
第六回:山門(團十郎)、1987年11月歌舞伎座
第七回:四谷怪談(浪宅)(勘三郎、幸四郎)、1992年6月歌舞伎座
第八回:三人吉三(團十郎、三津五郎、時蔵)、2003年4月金丸座
こうまとめて気がつくのは2009年放送だけあって、2006年、2007年の芝居があることですが、それだけでなく、1987年という比較的古い芝居も使っていることです。金丸座も二本あります。そして、大きな特徴は、團十郎(四回)と勘三郎(二回)を複数使っていることです。おそらく、どの芝居を使うか決めるときに、團十郎12や勘三郎18がそれなりに長く活躍するだろうことを予想していたに違いありません。お二人が亡くなっているとは予想できなかったのでしょう。あとは、夏祭は淡路屋ではなく勘五郎さんが出ている金丸座版を利用したことが目をひきます。
さて、次に、『極付歌舞伎謎解』と『歌舞伎の中の日本』の違いですが、後者は2章増えて、忠臣蔵と関の扉が付け加わってます。忠臣蔵はドラマとしての説明が親切ですが、関の扉のほうは歌舞伎舞踊の説明が書かれている前半がなかなかわかりにくいものでした。このあたりが英語翻訳でどうなっているかは今後の宿題です。検討課題は、『極付歌舞伎謎解』全8回に加えて、忠臣蔵と関の扉のビデオをつけるかどうかです。ということで、忠臣蔵を観ているのですが、ここは国立劇場の10~12月で観て頂きましょうか。関の扉は画質の悪いビデオしかないという惨状ですが、解説物にするかな。
本日はここまで。

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