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The party is ending for Latin America

October 30, 2014 4:39 pm (FT)

The party is ending for Latin America
The region is looking at a slowdown, but things could be worse, says John Paul Rathbone

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『なぜローカル経済から日本は甦るのか』とdependent economy model

G型大学とL型大学という分類が最近話題である。グローバルやローカルや、エリートを考える上での最近の流行語だ。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/10/23/1352719_4.pdf

元BCGコンサルタント、産業再生機構で仕事された冨山和彦氏が文部科学省の「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」に提出した資料です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/1352719.htm

ある意味、スーパーグローバル・タイプA以外の大学は「この新たな高等教育機関」と考えている政策担当者もいると思います。

本資料のもとには、冨山氏の持論である、日本の中には、貿易財のグローバル経済圏(3割)と非貿易財のローカル経済圏(7割)があり、それぞれに個別に政策的に対応しようという考え方があります。その主張を明らかにした著書は、増田寛也『地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 』ほどではありませんが、よく売れているようです。

冨山 和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(PHP新書)

概略はこちらにも紹介されています。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/souseikaigi/dai1/siryou3-5.pdf

(なお、冨山氏の考えは、国際経済学ではdependent economy modelと対応して考えることができます。p.145の冨山氏の経済学に関する意見に関連して。)

なお私は、卒業生が首都圏ローカル経済圏の担い手であることを考えたとしても、冨山氏の言うL型大学を純粋形で求めてはいけないと思います。しかし、L型+(プラス)ぐらいでいかないといけないのだと思います。大学教育は投資であると共に消費でもあるので、純粋L型だと職業教育にしかならず人気が出ないと思います。

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さて、このようなG型大学とL型大学の分類について、たくさんの批判があるでしょう。たとえば、大学では教養が大事であるとか、職業教育とは異なる専門(ディシプリン)教育が大事であるとか、です。ただし、最も大事なのは受験生とその親御さんたちがどう思うかということでしょう。ローカル経済圏に属することを想定している(多くが比較的真面目に13歳からハローワークされた)受験生にとっては、投資としては教養よりも専門教育よりも、職業教育のほうが欲しいのではないかと思います。そして、消費としては面白い「授業」をやって欲しいのです。親御さんたちは、大学に行った人々の多くは真面目に勉強しなかった(しそこなった)世代です。もしくは、大学に行かなかった人々もいます。すると、教養教育も専門教育もリアルにはあまり想像できないということになります。

そうすると、実際の消費者にとってはL型大学理念型はフィットするのではないでしょうか。投資としてはL型、但し、教育には消費の側面もあるので、合わせてL型+(プラス)が支持されてしまうのではないかと思います。

そうすると批判ではなく、啓蒙が大事だということになります。それって物凄く大変。

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『なぜローカル経済から日本は甦るのか』の面白いところは、ローカル経済圏では需要側の人口減少による落ち込みよりも、供給側の(少子高齢化による)生産人口減少のほうの影響が先に出るという考えてみればありそうなことを指摘したこと。また、dependent economy modelから言うと、貿易財産業(G)と非貿易財産業(L)の間の労働市場の調整が遅い(というより無い)というのが、『なぜローカル経済から日本は甦るのか』の仮定。なぜそうなのかは、増田説で言えば、女子は都会に出たい、都会ローカル経済圏に出たいのだ。

あとは為替レート(円安)のこともこれで考えないといけない。貿易財産業が増えないといけないが、そこにも調整に時間がかかりそう。地元は暮らしやすいのだ。

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関連して斎藤誠氏のメモ

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