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横田 増生『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』

横田 増生『評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」』

 アマゾン、そして、ユニクロと経済ものノン・フィクション秀作を書いてきた著者が挑んだナンシー関の評伝。米国に比べて、評伝文化(『私の履歴書』文化が強いと言ってもよい)が弱い日本において、私の知る限りでは魚住 昭が書いた『渡邊恒雄 メディアと権力』、『野中広務 差別と権力』に優るとも劣らない秀作。

 評伝とは、クリティカルであることが要求され、そして、読者が知らない事実が明かされ、さらに、読者が知る事実に対しての新解釈が要求される。この三つを、本書は満たしている。そして、ある時代像を切り結ぶことができれば秀作となる。ある種の、ジャパニーズ・ドリーム(東北出身の女性が東京で「スター」になる)の過程を、きちんと書き込んでいる。

 無いものねだりを言えば、索引が欲しかった。索引作成に値する本だと思うからだ。是非とも文庫版では索引を要望する。

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