« January 2012 | Main | March 2012 »

「東日本大震災に関する特別調査」の概況(第1 回)

「東日本大震災に関する特別調査」の概況(第1 回
~震災で日本人の心理や行動はどう変わったか~

|

猪木武徳『歴史と経済思想に学ぶ:貧困と格差 時代とともに』

猪木武徳『歴史と経済思想に学ぶ:貧困と格差 時代とともに』

日経2012年2月6日経済教室

|

Requirement of securitization

Requirement of securitization could involve the fiat money, centralization, money lender, and transportation.

Another topic: Wikipedia: Cheque

Question: Why didn't the warlords have stakes in secutized economy?  Why did they destroy the Kyoto economy?

中世京都における土倉酒屋 ―都市社会の自由とその限界

|

応仁の乱の頃の京都の人口

応仁の乱~戦国時代前期 応仁の乱に先立つ長禄・寛正の飢饉では、『碧山日録』によると寛正2年(1461年)の2ヶ月間で京中にて8万2千人の死体が数えられ、鴨川の水流が死体で堰き止められるだったという。 応仁元年(1467年)に始まる応仁の乱では、『応仁記』によると上京だけで二条から霊辻、大舎人から室町までの100町、3万余宇が灰塵に帰したとあり、チャンドラーは乱直前の京都の人口を15万人と推定している。[1]なお1471年の『海東諸国紀』は京都の戸数を20万6千余と伝えているが、戸数としては多過ぎるため、人口の間違いかもしれない。 碓井小三郎やチャンドラーは応仁の乱が終結した文明9年(1477年)の京都の人口を、4万人と推定する。[18][1] 戦国時代の京都の町並みは、上京と下京が室町通1本で繋がる状態にまで衰退しているが、15世紀後半の京都の人口については、チャンドラーのように4万人と低く見積もる説[1]から、高尾一彦らのように20万人近くと高く見積もる説まである。[11] 『後慈眼院殿記』によると、明応3年(1494年)の火災では下京30余町1万戸が焼失したという。また明和9年(1500年)には上京が被災し、焼失した家屋は1万5000軒から4万軒と、文献によって数字が異なるが、原田伴彦はこの時期の京都の人口を2万戸10万人と推定する。[12]一方高尾一彦らは15世紀末の京都は、上京6000~7000戸、下京1万~1万数千戸の合計2万戸10万人の商工民人口がおり、これに公家、武士、寺社関係人口と、数万人に及ぶ散所、河原人口を加えれば、上下京の人口は合計15万~18万人に達したと推定している。[11]

from Wikipedia

Tertius Chandler, Four Thousand Years of Urban Growth: An Historical Census, Lewiston, NY: The Edwin Mellen Press, 1987.

|

The Rise and Fall of Securitization in Medieval Japan

The Rise and Fall of Securitization in Medieval Japan

Prospective synopsis:

 At the end of 15th century in medieval Japan, there was a massive securitization of debt. Not only checks but also gift certificates were issued in a qualitatively large scale.  It was very visible among upper class in Kyoto, the capital of Japan. But, around the beginnings of 16th century, the securitization stopped all of a sudden. Historians claimed that it was because the Onin war (1467-1477) in Kyoto changed the location of warlords, and subsequently the modalities of domestic trade. This paper proves the point by way of a tiny game-theoretic model. Centralization plays a significant role in the rise of securitization. 

Contents:

Section 1: The people of Kyoto regards as the war not the Pacific War (1941-45) but the Onin War (1467–1477).

Section 2: The Securitization: Domestic Trade and Domestic Affairs.

Section 3: A Model of Securitization.

Section 4: The Aftermath: The Rise of Osaka in 17th Century.

|

日経2012年2月27日朝刊【景気指標】

日経2012年2月27日朝刊【景気指標】

20代のパスポート取得が増えている。

⇒Exit against Voice?

慶応大学の震災前後のパネル調査によれば、労働時間の長い人や高賃金の人ほどボランティア活動に積極的に参加する姿が確認された。

⇒選挙行動と一緒?

|

農耕詩の堀江書評

農耕詩の堀江書評

|

『つながる脳』『ソーシャルブレインズ入門』

藤井直敬『つながる脳』(NTT出版)、『ソーシャルブレインズ入門』(講談社現代新書)。

<社会脳>の研究。基礎知識。

|

Securitization in Medieval Japan

桜井 英治『贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ』(中公新書、2011年) 。

p.165: 『人類史における信用経済の歴史はかならずしも右肩上がりの発達をとげてきたわけでなく、寄せては返す波のように発達と衰退をくり返してきたというのが実態に近い。日本の前近代においてはそのピークは三度あり、いま問題にしている中世の信用経済とはそのうちの第二のピークをさす。』

pp.168-9: 『ともかく折紙の約束手形的使用とその沈静化が、時期的な一致からみても、13世紀末にはじまり15世紀末から16世紀初頭に終わりを告げる第二のピークと連動していたことはまちがいない。それまで京都の金融界を牛耳ってきた山徒(延暦寺の下級僧侶)の土倉があいついで没落し、俗人の土倉に取って代わられるのもちょうど同じころであり、15世紀末から16世紀初頭には信用の担い手にも大きな交代がおきていたことがわかるが、さらに同じような交代は債権だけでなく、物権の世界にもおきていた。

 中世の人びとは、さまざまな経済関係や、ときには人間関係に近いものでさえ、文書化しさえすれば自由に譲渡できると考えていたふしがある。前後の時代の人びとにくらべてさまざまなモノやコトを権利化、不動産化することに長けていたといえるのである。』

上記の「不動産化」は「証券化」でしょう。桜井氏の説明によれば、平安時代の第一のピークと、明治時代開始による第三のピークの終了が外生的な原因によるものである(pp.165-6)のに対して、ひょっとすると中世経済の第二のピークはバブルかもしれない。

pp.169: 『それにくらべれば中世のナワバリの多くは、たんなるオーラルな秩序ではなく、文書主義に貫かれていた(証文が作成された)こと、そして同業者以外の者にたいしても売買や質入れが可能であり、裁判でもしばしばその権利が認められた点で、所有権としており成熟していたといえよう。』

pp.172-3: 『15世紀末から16世紀初頭にかけての変化とは、このような中世的な観念体系が解体し、パーソナルな関係の復活・巻き返しがおきたということである。事実これ以後、物権や債権は、以前ほど容易には流通しなくなる。この変化がなぜおきたかを説明するのはむずかしいが、少なくともこのドラスティックな変化がおきる以前の社会においては、贈与経済と市場経済とはきわめて親和的な関係にあった。』

p.187: 『さて話を15世紀の幕府にもどすと、このように貴族たちを何度も困窮から救ってきたであろう将軍家御物も、八代将軍義政のころになると幕府の財政難からついにその放出を余儀なくされる。いわゆる「売物」というかたちでの売却が本格化してゆくのである。』

バブルの崩壊?

流通経済史, p.49: 『一般的交換手段としての貨幣は自鋳するまでもなく中国から十分に供給されていた。十分供給されているものをことさら莫大な費用とリスクを賭して自鋳する必要はない。日本においてこの必要が生じるのは中国からの銅銭供給が途絶する1570年代以降であり、それが実行に移されるのはさらにくだって17世紀の寛永通宝の鋳造を待たねばならない。』

p.52, 『その原因は、アカプルコ-マニラ間定期航路の開設によって大量のメキシコ銀が中国沿岸部に流入し、日本への最大の銅銭密輸基地であった福建地方を銅銭経済圏から銀経済研に塗りかえてしまったことにあったが、その結果、西日本では銭遣いから米遣いへの急激な転換が起きた。』

銅銭供給の途絶がバブル崩壊のきっかけではない、百年違う。

p.62-3: 『15世紀にあれほど隆盛を誇った割符は、16世紀にはいるとほとんど流通しなくなってしまうからである。』

p.63: 『応仁・文明の乱後、京都における人口の多数を占めてきた守護とその被官層があいついで在国した結果、京都の商品需要が減少し、商品流通の求心構造が変質したこと、在国した守護あるいは戦国大名による領国形成が進んだ結果、生産物が地方に蓄積され、荘園年貢の求心構造が変質したこと―いずれも割符の流通を支えていた重要な構造だけに、それが変質すれば割符のシステムにも影響がおよぶことは避けられない。』

p.63: 『割符の衰退原因としてもう一つ指摘しておかねばならないのは、割符を含め、中世における債権流通一般を支えていた中世的文書主義あるいは文書フェティシズムと呼ばれる観念がこの時期に崩壊を迎えることである。』

 Probablemente, aquí se puede crear un pequeño modelo a la manera de Avner Greif.

p.62: 『「違い割符」(割符の不渡り)が起こると荘園領主はその割符を荘園現地に送り返し、再度確実な割符の送信を求めた。現地の代官・荘官は割符をもちこんだ遠隔地商人に賠償を求めることになるが、割符の流通が盛んになった段階では、その商人を捕捉できないケースもふえてくる。その際にとられた手段が、たまたま現地にいあわせた他の遠隔地商人から債権を回収する、いわうる国質・所質などと呼ばれた質取慣行であった。質取りの対象となった商人は、真の債務者を探しだしてみずからこうむった被害の弁済を求めるわけだが、彼自身は必ずしも真の債務者と関係のある人物とは限らない。』

|

Are AKB48 girls efficient gatekeepers for suicide prevention in Japan?

Gov't enlists AKB48 as 'gatekeepers' for suicide prevention (Japan Today).

Are AKB48 girls efficient gatekeepers for suicide prevention in Japan?

Here is the AKB48 fans by age group (source).  *The souce may not be reliable.

Akb48_byage_2

Here is 2009 suicide by age group (source).

2009suicide_agegroup

Given the mismatch, I'm not sure it's efficient.

|

ブログ:『ホワイトホール61番地 ~インテリジェンスを学ぶ』

ブログ:『ホワイトホール61番地 ~インテリジェンスを学ぶ

|

UNHCR難民映画祭作品

2011年UNHCR難民映画祭作品プログラム

|

バーMIDORI

バーMIDORI。9時頃から開店とのこと。こういう店をされている方は、それまでは別の仕事をされているということなのだろうか。素朴な疑問で申し訳ない。

|

New Structural Economics

New Structural Economics

p.66 Development Thinking 3.0:

p.143

p.287 Development Strategy,Institutions, and Economic Performance

|

クロス表2×2表(Fisher's exact test)

クロス表2×2表(Fisher's exact test)フィッシャーの正確確率検定はここ。説明はこちら

|

Sen, Amartya. 1983. Poor, relatively speaking

Sen, Amartya. 1983. Poor, relatively speaking. Oxford Economic Papers 35 (2)
(07): 153-69.
http://www.jstor.org/stable/pdfplus/2662642.pdf?acceptTC=true

|

From global middle class to global populism? No way.

From global middle class to global populism?  No way.

A OECD researcher says:

Homi Kharas, a senior fellow at the Brookings Institution in Washington, DC, defines today’s global middle class as households with daily expenditures of $10-100 per person (at purchasing power parity). This represents approximately two billion people, split almost evenly between developed and emerging economies. In its Perspectives on Global Development 2012 – Social Cohesion in a Shifting World, the OECD forecasts that, by 2030, the global middle class could total 4.9 billion. Of these, 3.2-3.9 billion will probably live in emerging economies, representing 65-80% of the global population.

So, the possibility of global middle class revolt and global populism emerges.  But, wait a second, Dani Rodrik says:

A few years ago, the World Values Survey questioned respondents in scores of countries about their attachments to their local communities, their nations, and to the world at large. Not surprisingly, those who viewed themselves as national citizens greatly outnumbered those who regarded themselves as world citizens. But, strikingly, national identity overshadowed even local identity in the United States, Europe, India, China, and most other regions.

OK.  The middle class revolts, it diffuses.  But, that's it.  No global populism.  Only national populist revolts united.

By the way, given the fact that relative definition of poverty is propagated by OECD, the absolute definition of middle class seems awkward.  Let me just quote A.K.Sen:

アマルティア・セン『正義のアイデア』翻訳p.369、オリジナルp.256

注4:
実際、所得で見たときの相対的貧困は、ケイパビリティで見たときの絶対的貧困を生み出す。豊かな国で相対的に貧しいことは、たとえ絶対水準では世界の標準よりも高かったとしても、ケイパビリティの面で大きな障害となる。豊かな社会では、同じ社会的機能を達成するために十分な財を購入するのに、より多くの所得を必要とする。

In fact, relative deprivation in terms of incomes can yield absolute deprivation in terms of capabilities.  Being relatively poor in a rich country can be a great capability handicap, even when one’s income is high by world standards.

|

經濟學論纂 / 中央大学経済・商業学会||ケイザイガク ロンサン

經濟學論纂 / 中央大学経済・商業学会||ケイザイガク ロンサン

白山図書館 逐刊電動B Z330.51:C-4

柳原透[2008]「『開発主義』経済政策体系」(中央大学『経済学論纂』4834合併号 3月 165-186ページ)。

|

『2011年の8冊~量子力学・統計学・マクロ経済学から~』

『2011年の8冊~量子力学・統計学・マクロ経済学から~』のブログ・ポストはこちら

|

勉強しない学力中位層

(4)勉強しない学力中位層
国立大財務センター教授 金子元久氏 基礎能力検定試験を
自ら学ぶ習慣、身につかず 2012/2/20付 情報元 日本経済新聞 朝刊
 国立大学財務・経営センターの金子元久教授(中央教育審議会委員)は高校の最大の問題は学力中位層が勉強しなくなったことだと指摘する

横の数字は語る『子どもの学習費調査』(文部科学省、2010年)もよい。

たぶんちょっと計算すれば、『勉強しない確率の高い高○』というリストもつくれるはず。どんな○校だって勉強する学生はゼロではないはずなので、それを不適切に使えば統計的○別の原因にはなる。しかし、何かの目安にはなるはず。

大学教育部会(第5回) 配付資料

資料3-1(参考3)「日本の大学教育-三つの問題点」(金子委員提出資料) (PDF:362KB)

Discussions are going on.  They are interesting.

|

農民の43%が土地徴収の経験あり、政府は40倍以上の価格で転売―中国

農民の43%が土地徴収の経験あり、政府は40倍以上の価格で転売―中国
2012年2月11日(土)5時58分配信 Record China

|

相対的貧困への一つの考え方【Sen, The Idea of Justice】

Original p. 256, (Note) "In fact, relative deprivation in terms of incomes can yield absolute deprivation in terms of capabilities."  Being relatively poor in a rich country can be a great capability handicap, even when one's absolute income is high by world standards.  In a generally opulent country, more income is needed to buy enough commodities to achieve the same social functioning.

日本語訳 p.369

Thus, just in case relatively poor people don't care about their social functioning, they might be just fine.

|

授業後の学生への情報提供

2011秋 現代国際社会論 履修者の皆さんへ:
(本メールはBCCで送ってます)

一学期間お疲れさまでした。月曜2時限の
現代国際社会論を担当した久松佳彰です。
以下は、テスト時にお配りすべきだった本と映画の紹介を
するメールです。

私は専門が、中南米経済なので、経済学と中南米地域の
知識に偏ってますが、そこは他の(教員などからの)知識と
バランスを取ってください。駒場時代に、ちゃんと教養
(the state of arts and sciences)を身につけられることを
期待しています。

【本】

1)まず、テストでブラジルの混血問題に関心をもった
という方がいました。これについては、

エドワード E テルズ『ブラジルの人種的不平等―多人種国家における偏見と差別の構造―』 (世界人権問題叢書74) (明石書店、2011年)

が新しいのでいいでしょう。図書館などで手に取ってください。

2)開発については、以下はPoor Economicsと並ぶ基礎文献です。

ウィリアム・イースタリー『エコノミスト 南の貧困と闘う』(東洋経済新報社、2003年)
ジェフリー・サックス『貧困の終焉―2025年までに世界を変える』(早川書房 、2006年)
ポール・コリアー『最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?』(日経BP社、2008年)

この三つとPoor Economicsを最低読んでおけば、大学2年までの経済開発の
知識としてはギリギリ大丈夫です。そこから進むにはIntermediate Microeconomicsが必要なので回り道してください。ご存じでしょうが、経済学部の澤田康幸先生は日本の開発経済学で一番なのでチェックしておいてください。

3)暴力については、これをぜひ読んでください。

アラン・B・クルーガー『テロの経済学』(東洋経済新報社、2008年)

ちなみにアマゾンでのレビューは信用せず、自分で読んでください。
クルーガーは、最近話題になった『華麗なるギャツビー曲線』
(例えば、日経2012/02/06 経済教室)の命名者です。
【所得分配と所得の世代間の固定化との相関関係】

http://www.whitehouse.gov/blog/2012/01/12/chairman-alan-krueger-discusses-rise-and-consequences-inequality-center-american-pro

4)応用ミクロについてのここ20年のリサーチの一部として、これを寝っ転がって読んでください。

スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー『ヤバい経済学 [増補改訂版]』(東洋経済新報社、2007年)

たとえば日本の大相撲の八百長について、こういう研究結果が大マスコミで取り上げられたことは私の知る限り、一度もありませんでした。タブーもあると思いますが、たぶん彼らは統計を読めないのでしょう。

5)そこで大マスコミ、特に新聞については、最近出たこれはmust-read bookです。

牧野 洋『官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪』(講談社、2012年)

皆さんは、大学の時から調査報道と、欧米新聞の優れたコラムニストを読むようにしてください。これが日本のメディアでは決定的に欠けているので、素養として他の先進国環境と
太刀打ちできません。

お勧めとして、デイヴィッド ハルバースタムの『ベスト・アンド・ブライテスト』を挙げておきます。もちろん、ウッドワード&バーンスタインの『大統領の陰謀』を映画を見てから読んでも構いません。

コラムニストとしては、私はNY Timesのポール・クルーグマンを挙げておきます。

http://topics.nytimes.com/top/opinion/editorialsandoped/oped/columnists/paulkrugman/index.html

6)海外報道の構造としては、これをお勧めします。日本も一緒ですが、更に悪いのは牧野で補足してください。

ヨリス・ライエンダイク『こうして世界は誤解する』(英治出版、2011年)

7)教育と開発については、文学部社会学科で3・4年ゼミをやっている中村雄祐さんのこれを読んでください。認知科学の基礎知識が必要なことがわかります。

中村雄祐『生きるための読み書き』(みすず書房、2009年)

8)経済学で言うと、神経経済学と行動経済学が最先端として大事です。

神経経済学については、
Paul W. Glimcher, Foundations of Neuroeconomic Analysis, (Oxford, 2011)
です。これは中級ミクロをやることになる人(経済学部進学者)にお勧めします。

行動経済学については、
セイラー&サンスティーン『実戦行動経済学』(日経BP社、2009年)
こちらは教養です。

*番外*
折角なので、2000年代の私が関係した仕事の一部を紹介しておきます。

小池 康弘 (編集)『現代中米・カリブを読む―政治・経済・国際関係』 (山川出版社、2008年)
に収められた小論、久松佳彰『グアテマラの地域開発と国際協力』
そして、
関 雄二、中村 雄祐、狐崎 知己(編著)『グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦』 (明石書店、2009年)
の序章、3章、4章、5章、追記です。

【映画】

9)今年のアカデミー賞候補は、世界的な視点をもったものがないようです。
但し、The Tsunami and the Cherry Blossomはshort filmですから
あまり大したことはないと個人的には思いますが、見てもいいですね。

http://oscar.go.com/nominees

10)ストリート・チルドレンの古典

ブニュエル『忘れられた人々 los olvidados』

11)インドの赤線街、子供、カメラ

ロス・カウフマン+ザナ・ブリスキ『未来を写した子どもたち』

12)日本の選挙

想田和弘『選挙』
合わせてこれも読んでください。
山内 和彦『自民党で選挙と議員をやりました』 (角川SSC新書)

13)構造を語ってしまったので批判的に見なければならない映画
(映画は構造を語るのは不得意だ、と私は個人的に思います)

フーベルト・ザウパー『ダーウィンの悪夢』
必ずこれを読んでください。
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/pdf/2007_09_09.pdf

このぐらいお勧めしておけば、春休みはいいでしょう。

また、皆さんがこれは読むべき・見るべきというものがあれば、教えてください。楽しみにしています。

では、皆さんが充実した春休みを送られることを期待しています。

|

【本日の絶句】『ハーバード大のセン教授、市場経済の価値不変、民主主義は統治の最善策。2012/02/07 日本経済新聞』の巻

 日本経済新聞編集委員・加賀谷和樹が厚生経済学の碩学・アマルティア・セン氏にインタビューした。絶句したのは、最後の加賀屋のコメントだ。

 『教授はかつて市場経済が地球規模で広がるグローバル化が「生活条件の大きな進歩につながる」と述べた。一方、これが必ずしも貧困者の利益につながらない現状を率直に認めている。インタビューでは経済格差を是正する有効な手段に触れなかった。民主主義と市場経済に代わるシステムがみえない限り、貧困という不正義の解消策は大きな課題として残る。』

 「民主主義と市場経済に代わるシステム」を求めたいのは加賀屋の意見だろうが、この前提として、加賀屋はそういうシステムを構想しなければならないという先験的発想に立っていることになる。この先験的態度は、近著『正義のアイデア』でロールズの先験アプローチに対して、アダム・スミス以来の比較アプローチを主張したセン氏の意見と真っ向から対立する。セン氏とインタビューした後にこういうコメントを書きつけているということは、加賀屋はセン氏の著作を真正面から読んでいないことを意味する。これは絶句ものということで『本日の絶句』になりました。

 なお加賀屋は2012/01/08には国際協力機構理事長緒方貞子氏を相手に『発想の転換迫る世界激動』というインタビューも行っているので、「発想の転換」が好きなのかもしれない。彼は、2011/04/13には【ドバイ=加賀谷和樹】という署名で、『リビア反体制派、承認拡大狙う、ドーハ会合出席へ』という記事も書いており、日本に戻ってくるまではドバイにいたようだ。

 簡単に検索してみると、80年代末にはどうも大阪でマーケットを見ていたようだ。その後90年代後半にはインドネシア・ジャカルタに駐在し、アジア通貨危機に遭遇している。2000年代当初には経済解説部で『エコノ探偵団』を担当、その後、バーレーンでイラク戦争を見聞し、そしてドバイへという道のりだ。つまり、石油市場、通貨危機、そして民主国家がおこなう現代戦争を目の当たりにした記者ということになる。これだけ「恵まれた経験」をしているのに、こういうコメントをなさるとは極めて残念だ。是非ともこの機会にセン氏の名著『正義のアイデア』を読んで欲しい。本の目利きによる評価はこれ。簡単な紹介はこれこれ。訳者の思いはこれこれ。London Review of Booksの書評はこれ。New York Review of Booksの書評はこれ

ハーバード大のセン教授、市場経済の価値不変、民主主義は統治の最善策。2012/02/07  日本経済新聞 朝刊  6ページ

 ノーベル経済学賞の受賞者で分配や公正の研究で知られる米ハーバード大学のアマルティア・セン教授(78)は都内で日本経済新聞記者と会い、欧州債務危機で揺らぐ世界経済について「民主主義を基盤とした市場経済の価値は損なわれていない」と指摘した。教授は都内のホテルで6日から7日まで開く国際会議「世界文明フォーラム2012」の総合議長として来日した。主な一問一答は次の通り。

 ――経済混乱を巡る欧州の意思決定は遅い。

 「民主主義は最善の統治手法だが、枠組みにすぎない。どう活用するかは私たちにかかっている。欧州共通通貨ユーロが売られる悲劇の背景には、参加国の財政や政策を統一しないまま誕生した中途半端さがある。さらに大国ドイツが経済再建策として緊縮財政導入を唱え、混乱に拍車をかけている。域内の合意を求める民主的な仕組みが問題なのではない」

 ――各地で昨年、相次いだ政府への抗議活動は市場経済のひずみでは。

 「アラブ諸国の反政府運動、米金融街ウォールストリートに対するデモなどの背景に共通するのは経済格差のような不正義に対する怒りと、技術革新による素早い情報伝達だ。不正義を非難する声が国境を越え瞬時に伝わるというのが現実だ」

 ――ロシアや中国の「国家資本主義」が成功しているようにみえる。

 「経済成長が政治システムに左右されるという見方には同意しない。同時にインド、ブラジルのような民主主義国も新興国としてめざましく成長し始めた。これまで米欧を軸に構築されてきた資本主義の市場経済の価値は損なわれていない。そこに民主的なシステムが存在することで、市場原理が注意を払わない大気汚染、地球温暖化といった課題も改善される」

 「必要なのは市場と公的セクターの役割をうまく融合することだ。例えば、市場が関知しない基礎的な教育、健康医療サービスなどは政府が提供しなければならない。市場を安定させるためには金融機関の活動に一定の制限を加えることも考えるべきだろう。何でも市場原理で自律的に回復するわけではない」

 ――先進国経済が行き詰まったのではないか。

 「そんなことはない。日米欧は多額の債務を抱えているが、高い生活水準を維持する。経済が成熟し、伸びる余地が小さいという議論は成り立たない。重要なのはどのような産業をこれから育てていくかだ。仮に日本の政治家や企業経営者が東日本大震災、長引く円高などで自信を失っているとすれば、それが一番の問題だと考える」

 教授はかつて市場経済が地球規模で広がるグローバル化が「生活条件の大きな進歩につながる」と述べた。一方、これが必ずしも貧困者の利益につながらない現状を率直に認めている。インタビューでは経済格差を是正する有効な手段に触れなかった。民主主義と市場経済に代わるシステムがみえない限り、貧困という不正義の解消策は大きな課題として残る。

(編集委員 加賀谷和樹)

 Amartya SEN なるべく多くの人々が満足する分配の仕組みなどを研究する厚生経済学への貢献で1998年のノーベル経済学賞をアジア人として初めて受賞した。倫理学、哲学、政治学などにも影響を与える。著書は「自由と経済開発」「正義のアイデア」など多数。33年インド生まれ。

|

you cannot teach an old dog new tricks, even with incentives.

you cannot teach an old dog new tricks, even with incentives.

http://www.VoxEU.org/index.php?q=node/7593#fn1

|

Money Well Spent?: The

Money Well Spent?: The Truth Behind the Trillion-Dollar Stimulus, the Biggest Economic Recovery Plan in History [Hardcover]

|

The books I might buy

平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割
作者: イエスタ・エスピン=アンデルセン,大沢真理

「最後の社会主義国」日本の苦闘 レナード・ショッパ著

|

Innovation of World Order

体育研究発表実演会における「集団行動」の伝統と蓄積

パフュームの実績と方法論

多少のお金と体

||

World Order

So, let me explain visually.

Some money and body

||

Certainly easier said than done.  So, I admire their applied thinking.  I wonder how they can cash out.  6 minutes are just fine with me.

|

« January 2012 | Main | March 2012 »