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上杉隆『官邸崩壊:日本政治混迷の謎』

 やっと読みました。上杉隆『官邸崩壊:日本政治混迷の謎』(幻冬舎文庫)。文庫版あとがきに書かれている日本のジャーナリズム界におけるタブーとは、

・会話文を拝した(排した?)描写の連続

・面白すぎるストーリー性

・マスコミ界の人物の実名暴露

だと言う。また、『実は本書には、許氏のほかに、もうひとりの共著者が存在する。それは『官邸崩壊』誕生には欠かせない重要人物である。』という。この点は、『上杉隆氏 記者クラブと政治家の癒着示す40万枚メモ公開宣言』でも想定されることだった。この40万枚メモこそ、記者からしか出てこないはずだからだ。そんなことを思うのも129頁の、『本当は、安倍は「プラダを着た悪魔」を観たかった。だが、親戚の男児の希望で、「犬神家の一族」の観賞に変わる。』という記述は極めて妙だからだ。そんなことを安倍が誰に言うのか。これには安倍家に極めて密着した記者の存在がある。それは上杉氏ではないだろう。すなわち、情報提供者としての政治記者がいるはずなのだ。

 官邸とは、スタッフ組織であるはずだが、安倍が上手にスタッフを使えなかったことがよく書かれている。確かに、座りの良い御曹司である首相が訓練が無ければ、スタッフを使えないのはよくわかる。日本の組織は伝統的にラインで勝負し、スタッフが弱いとされる。そういう「伝統」が露呈しているのだろうか。

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