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補足と憶測

補足と憶測です。

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え。ということは、political leadership って…。
***

私の答えは、political leadershipは日本にあります。
但し、middle managementは、米国に強く支援された
自衛隊が実権を握っていると思います。
現場においても、より自衛隊と米軍の力が
強くなっているのではないかと想像しています。
ただ作業をやっているのは日本人のはずです。

言葉の定義をします。
1)上層:political leadership、総理大臣、経済産業大臣、防衛大臣
2)中層:middle management、広義での現場
3)下層:狭義での現場、広義の現場

上層は戦略を決め、委任し、責任をとります。わからないことに
ついて決断をします。unknown unknownと言ったのは、
そういうことです。
中層は戦術を決め、上層に決断してもらい、実行します。
known unknownを判断します。
下層は戦術に沿ったoperationを実行します。
known knownです。ここに、自衛隊や消防庁の放水部隊がいます。
そして、東電の電力復旧要員もいます。

上層に総理大臣と副本部長の経済産業大臣がいることは、
海江田大臣が、消防庁の長時間放水を強く進め、
不穏当発言を行ったと報道されていることで明らかです。
なお、総理大臣には細野剛志首相補佐官が報告しているようです。
これは、新聞web siteに掲載されている「首相動静」などで
わかります。おそらく、海江田氏は当面、neutralizeされていると
推測します(追記:後日、海江田氏は連絡員を通じての何らかの
発言をしたと謝罪した。)

東電との統合本部は、内幸町の東京電力に置かれているようです。
おそらく、ここに海江田、細野氏がつめている。
自衛隊からは『陸幕から吉野1佐、防衛政策局から能瀬室長』が
出ているというのが、防衛大臣の記者会見(16日)から
わかりますが、今はもう少しランクが上のものが
出ているかもしれません。

私の疑問は、米軍および米国国務省の原子力専門家は
海江田側にいたのか、消防庁側にいたのか、それとも
別のポジションをとっていたのかということです。
これはよくわかりません。

上層では、総理大臣の意向は以下のようです。
『総理は、とにかく指揮系統をきちんとして、総理の考えはなるべく前線へ指揮系統を進めていきたいという気持ちがどうも強いようであり、それは既にあるわけで、そこを強化していくとの考えです。実施部隊は、Jビレッジのところにおり、所要があれば自衛隊が責任を持って対応するということです。』
(防衛大臣、18日)

では、実施部隊の長はというと、田浦正人氏です。
『自衛隊は、18日午後、東京消防庁など関係機関との連絡・調整を行う「現地調整所」を、福島第一原子力発電所から20キロほど離れた、楢葉町の運動施設に臨時に設けました。
「現地調整所」のトップは、陸上自衛隊中央即応集団の田浦正人副司令官で、放水活動を前に東京消防庁や東京電力
など関係機関の担当者と効果的な放水のための体制づくりや連携の在り方について、調整を図ったということす。』
(NHK19日)

田浦正人氏の経歴を検索すると、
「米国ケンタッキー州陸軍機甲学校及び同国海兵隊指揮幕僚課程修了」だそうで、
イラクにも行っています。つまり、英語がよくできるはずです。
そういう人が中央即応集団の国際担当として働いていたわけなので、
米軍との協力を念頭においているはずです。ちなみに、
イラクに派遣された佐藤正久参議院議員(自民党、福島選出)の
直系の後輩らしいので、もし状況がうまく終息できれば、
このラインから情報が出てくるでしょう。軍人は有事の間は
情報を漏らさないので、いまは佐藤議員からは変な情報は
全く流れないはずです。

21日に折木統合幕僚長とウィラード太平洋軍司令官が会談をしたので、
これを背景に田浦正人氏はより効果的な戦術を立てているのだと思います。
問題の程度を測るためには、ウィラード司令官は元々奥さんと
訪日する予定だったので、それが本当に実現されているかという
ことが見所です。奥さんが来ていなければ、危機感はかなり
高いはずです。(追記:奥さまは一緒に来日し、基地での
質問会に出席した。PACOMでの写真より)

こういう中で、総理大臣は日米関係のアドバイスが欲しい。そして、
日米安全保障について自前の担当が欲しいということになります。
19日に旧知の作家石川好と話していますし、20日に防衛大学の
山口昇氏を内閣官房参与に任命しています。私の憶測では、
細野剛志首相補佐官は英語ができない。そこで、在米大使館防衛駐在官
の経験のある山口昇内閣官房参与を本部での日米担当においたのではないかと
思います(つまり、実質には細野氏のアドバイザーかも)。

最後、狭義の現場ですが、昨日以来、より自衛隊+米軍が前に出ている
のではないかというのが私の憶測です。というのは、東京電力の
モニタリングカーが「正門」に引きこんだまま、前線に出ません。
しかし、作業をするためにはコンスタントな放射能モニタリングが
必要でしょう。これを、自衛隊+米軍が、東京電力に代わって
いるというのが私の推測です。

もちろん復旧作業自体は、日本人が行うので、中層には日本人が絶対必要です。
ミスコミュニケーションは絶対回避する必要があると米国専門家は
考えているでしょう。ただ、放射能情報はより米軍に頼っている
のではないかと想像します。

ということで、福島第一原発の20キロ圏は自衛隊+米軍の
統治下にあると言ってよいと思います。外交ではなく
軍に移っているということでしょう。

最後、CBS 60 minutesに出てきた女性の国務省役人は、
たぶんあまり忙しくなかったと思います。この人は、国際関係での
エネルギー政策の専門家で、日本滞在経験があるので
派遣されたはずです。嘘は言ってないと思いますが、
この人は、おそらく東京の本部につめているだけの
状態になっているのではないかと思います。
だから、米国民への顔としてインタビューに
応じたのだと思います。

以上が、補足と憶測です。

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