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兵庫県金融経済懇談会における挨拶 日本銀行副総裁 西村 清彦 2009年10月21日

兵庫県金融経済懇談会における挨拶 日本銀行副総裁 西村 清彦 2009年10月21日。

 こうした中で、世界的に部門間や地域間で、ばらつきや二極化が鮮明になってきています。この傾向は、実体経済と金融の両面で広範に観察されますが、ここでは4点だけ申し上げますと、第1には、生産が在庫調整の進捗から比較的早い回復を示す一方、雇用情勢の回復は極めて緩慢なものに止まっている傾向がみられます。第2には、財政政策の波及が及びやすい部門と及びにくい部門との間で、生産や消費の動向が大きく異なっています。第3には、資産「バブル」崩壊後のバランスシート調整に直面し、人口高齢化の影響も見込まれる先進国と、バランスシート調整がなく、高齢化の影響もまだない新興国との間に、景気回復のペースに顕著な差が現れてきています。第4に金融面では、短期金融市場で回復が鮮明となっている一方で、より長めの市場では、銀行間金利のばらつきが大きいなど市場流動性が十分回復したとは言い難い状況です。

この赤字表現が世界経済について語られたものであることに注意。とすると日本の雇用問題への記述が期待されるが、

 次にわが国の景気動向に目を転じたいと思います。
 近年わが国の景気は、世界経済の動向に大きく依存する形になっています。今回の金融危機以前の、戦後最長の景気拡大期においても、景気の牽引役は輸出でした。個人消費については、高齢化の進展による消費構造の変化や、生産のグローバル化を反映した国内雇用の伸びの低さと雇用者所得の伸び悩みから、弱いままでした。こうした個人消費の弱さは、これをターゲットとする部門の設備投資の伸び悩みにつながり、結果として、国内民間需要は、弱めの状況が続いていました。そして、金融危機に伴う急性症状的な世界経済の悪化により、世界貿易が急速に収縮し、輸出が激減する下で、わが国の景気は、過去に余り例をみない程、急速に落ち込んだのです。
 もっとも、本年春以降は、世界経済が下げ止まりに向かう中で、わが国の景気にも前向きの動きがみられており、現在は「持ち直しつつある」と判断しています。すなわち、公共投資や輸出・生産は増加が続いています。他方、厳しい所得・収益状況の下で、個人消費や設備投資は弱めの動きとなっています。
 景気の先行きは、当面は世界経済の動向に大きく依存する展開となりますが、先ほど申し上げました通り、これについては緩やかながらも持ち直していくと考えています。輸出や生産は増加傾向を続けるとみられますし、公共投資についても、既往の経済対策の進捗から、当面は増加を続けると見込まれます。こうした需要・生産両面の改善を受けた企業収益の回復や各種景気刺激策の効果などが、足もと弱めで推移している設備投資や個人消費にも徐々に波及していく姿が展望されます。このように、わが国の景気は緩やかな持ち直し基調を続けるというのが今後の中心的見通しです。
 もっとも、景気見通しを巡る不確実性は、依然高いとみています。最大のリスク要因は、やはり世界経済の動向です。これには、先に申し上げた通り、上下両方向のリスクが存在します。また、国内固有のリスク要因としては、国内外で従来と比べ成長率が低下する下で、企業の中長期的な成長期待が下振れるリスクが存在します。このように景気の先行きを巡っては、上下双方に様々なリスク要因が存在しますが、リスク要因全体でみますと、現時点ではなお下振れリスクの方が高い状況が続いているのではないかと判断しています。いずれにしましても、こうした様々なリスク要因に十分注意しながら、引き続き、経済情勢を丹念に点検していく所存です。

ということで、唯一ある雇用への記述は、世界大不況以前についてのものでした。I wonder why.  その後に発表された記者会見でも誰も失業や雇用については尋ねませんでした。I also wonder why.

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