« 今日は火曜日。 | Main | ODAの終了:世界公共政策の死と再生 »

静かな国盗り

Simon Johnson, The Quiet Coup (The Atlantic).  Pointer to Dani Rodrik and Paul Krugman.

[後記]コメントを受けて、タイトルを「静かな争い」から「静かな国盗り」に変えました。

[後記]memo to self.  The article reminds me of Jagdish Bhagwati. In Defense of Globalization. (Oxford: 2004)  Chap. 13: "The Perils of Gung-ho International Financial Capitalism"  He coined "Wall Street-Treasury complex".

|

« 今日は火曜日。 | Main | ODAの終了:世界公共政策の死と再生 »

International Political Economy」カテゴリの記事

Comments

大変興味深い話をありがとうございます。いまやアメリカが縁故資本主義になってしまったという。ただ、題名は「静かなるクーデター」ではないでしょうか。金融部門のエリートたちにアメリカがのっとられたという意味で。

Posted by: Fellow Traveler | 2009.03.31 at 10:18 PM

Fellow Travelerさん、コメント有難うございます。coupをクーデターとカタカナで訳したくなかったのですが、仰るとおり争いはよくないですね。国盗りのほうがいいかもしれません。

Posted by: ひさまつ | 2009.04.01 at 06:58 AM

ロドリックが異議を唱えていますね。http://rodrik.typepad.com/dani_rodriks_weblog/2009/03/simon-johnsons-morality-tale.html

私にはロドリックのほうがしっくりきます。

Posted by: Fellow Traveler | 2009.04.01 at 10:32 PM

 再度のコメントありがとうございます。そうですか。ロドリックの批判は、第一、銀行家にだけ罪をなすりつけていること。第二、資本勘定の自由化を唱えていたIMFを賢人の立場においていること。第三、単純な経済学と政治学の仮説の結合(野合?)の上に成り立っていること、ですね。すべてもっともだと思っています。
 Simonの意図は、とにかくIMFという張子の高台からWall Street-Treasury Complexを批判することにあるのですが、Bhagwatiの枠組みでは、IMFはTreasuryの下部組織として位置づけられているのだと思います。Simonはそこを無邪気に転倒させているところが、笑えるところです。ただし、Wall Street-Treasury Complexの構成員それぞれが日本の「失われた10年」のようにゾンビを延命させようと必死に闘っているというのはかなりありうることのような気がします。この状況論がSimon文章の核心なのだと思います。
 なおRodrikのThe New Global Economy and Developing Countries: Making Openness WorkがA Day in the Life of a Finance Ministerというお話から始めていることを思い出しました。資本自由化について諸手で賛成でない点で、Rodrikは極めて首尾一貫しています。
 今回の危機は、株バブル後の不動産バブル、シャドウ・バンキング・システムにおける自己実現的な取り付け騒ぎ、アジア危機後の自制心から米国の資金需要に乗っかったアジア各国という国際金融面と、メジャーなものだけで三つの側面がありますので、読み解くのは面白いですね。もちろん、面白いだけではすまないので、きちんと考えなくてはいけません。自戒。

Posted by: ひさまつ | 2009.04.01 at 11:29 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今日は火曜日。 | Main | ODAの終了:世界公共政策の死と再生 »