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世界不均衡を管理運営する(FT:El-Erian)

FTに掲載された「世界不均衡を管理運営する」と題されたEl-Erianのop-edを読むには、「FT080616El-Erian.txt」をダウンロード
 マクロの不均衡の調整と、原油・一次産品価格の上昇という個別財市場による相対価格の変化。もし、相対価格の変化が、たんなる調整スピードの問題であり、(しかし、ここで)複数均衡の可能性があるとすると、孤立化したブロック経済に向かう道と、再度のグローバル経済の道とあるかもしれない。大英帝国金融版への移行はどうなっだったのか。おそらくここに管理運営の最大の要諦があると思うが、G8では解決できないと思う。現在の議長国のリーダーシップを見よ。
 クルーグマンが強調するように、原油価格の高騰が国際貿易を減少させる可能性もあるが、これは積荷にもよるだろう。つまり、製造業産品はあまり運ばれないが、一次産品は運ばれるかもしれない。垂直統合は弱まり、一国内のひょっとすると一企業内の統合生産が復活するかもしれない。それは1950-60年代ごろの多国籍企業の進出のありかたと似ているかもしれない。プレビッシュ=シンガー仮説はどうなのか。
 レジームは、free capital mobilityを想定し、Feldsteinが提言するようにますますドル・ペッグがなくなり、変動為替レートになり、金融政策の自主性は担保される。しかし、原油高、輸送費用の上昇により、生産分業のインセンティブは製造業では弱まる。資本収支に経常収支が左右されるとしても、資源国が財・サービスと資本を輸出するのか。
 まだ隔靴掻痒。

 援助という経済発展の応用のそのまた応用分野についてメモ書きしておくと、輸出向け製造業を振興していいのかという点がある。垂直分業を前提として行程間分業だと、輸送費用の上昇の影響をまともに受けるかもしれない。それよりも、非貿易財になりそうな自国および近隣国向けの消費財のほうが良いかもしれない。

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