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ポール・コリアー講演会

 千駄ヶ谷、津田ホール、40%ぐらいの入りか。同僚のY先生や、旧知のN先生がいらした。コリアーの講演は明晰なもので、現状判断、原因、対策という三つに分かれていた。現状判断では、昔の10億人の先進国 vs. 50億人の発展途上国という図式はもう有効ではなく、最下層の10億人が課題なのだと指摘した。原因では、1)資源の呪い、2)内戦、3)製造業輸出への乗り遅れであるとし、対策では、A)資源開発の権利の調整、税制、貯蓄、投資への適切な配慮、B)10年単位での援助と平和維持活動の結合、C)原産地規制に注意した優遇関税を指摘した。日本は、TICAD IVおよびG8 summitという好機を生かすべきだとまとめている。
 コリアーはThe Bottom Billionを出版しており、講演もその趣旨に沿ったものであり、日本語訳も日経BPから出るという。英語の同時通訳者が日本語パネリストの早口かつ、わかりにくい日本語を苦労して単語の連なりにしており、そのfragmented group of wordsをコリアーが的確に処理していたのが印象に残った。司会(ファシリテーターと言うらしいが)は、コリアーが聞く同時通訳の英語を同時にフォローすべきであったと思う。それが講演者に対する当然のエチケットだと思っていただけに、そういう「常識」が司会の所属組織に欠如しているだろうと思うと唖然・愕然とした。外国との応対に納税者の金を使おうとしている組織のお金を使っているのなら、「おもてなし」とかhospitalityとか接待とかの意識が高くあるべきだ。それはそうと、コリアーのサイン会(!)があり、そうと知っていたら本を持っていくのであった。ヤレヤレ。

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