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Martin Feldstein on Current Economic Mess in United States

  Martin Feldsteinによる米国経済についての診断を読むには、「WSJ080220Feldstein.pdf」をダウンロード 。FedのMoney banksを含む金融システム監督機能の不備を責めている。しかし、true valueを測ることは非常に難しい。credit marketはADにも影響を与えるが(家計の新規の住宅需要、住宅価格の低下による消費への資産効果、加えて企業による投資)、企業間の取引にも影響を与えることによってASも低下させる可能性があるだろう。たとえば、生産が融資の借り換えに依存しているとすれば、借り換えが不能になったことによって生産が落ちる可能性があるだろう。
Fed080220projection  日経2月21日は夕刊一面にFRBによる年四回まとめる米国の経済見通し(Boardの17人の予想)を発表しているが、現物はもう少し興味深い情報を提供してくれている(10月時点についてのこの経済見通しについての私の以前のポストはこれ)。2008年の実質経済成長率、失業率、総合物価上昇率、(エネルギーと食品を除いた)コア物価上昇率についての予想は、日経報道はCentral Tendencyを使っているが、これは17人の予測から上位3人と下位3人を除いた11人の予測の幅である。例えば、2008年のReal GDP成長率は、10月時点の1.8-2.5から1.3-2.0と下がっている。
Fed080220realgdp  しかし、その予測の実態はもう少し複雑である。発表された文書の6ページにはヒストグラムが提供されている。そこに表わされた山(hump)ははっきりとふたこぶになっている。つまり、1.2から1.5ぐらいと予想する弱気派と、2.0-2.1ぐらいなのではないかと予想する強気派がいるのだ。ふたこぶの兆候は10月の予測でも若干あったのだが、それが明確になった。これは今後の投票、およびFedの構造を前提にするとバーナンケ議長のリーダーシップにも影響することだろう。失業率は明確に上がった。次に、インフレ率であるが、PCEインフレ率でもコアでも上方にはっきりシフトしている。しかし、2%以下のコアインフレ率を予想している人々もいる。
 つまり、Board memberの予測から、10月と比べて、単純な景気後退を重視する一派、インフレ要因をより重視する一派と、スタグフレーション的要素(インフレ+景気後退)を重視する一派と三つの可能性があることが予想される。これを景気後退派、インフレ派、スタグフレーション派と名付けることにする。景気後退派は現状診断でADの左シフトを強調するはずなので政策としてはより緩和的な金融政策を主張するだろう。インフレ派はどちらかといえば、金融政策によるADの右シフト効果を強調するだろうから、これからの緩和には慎重になるだろう。スタグレーション派はASとADの双方の左シフトと強調し、とくにASの左シフトに警戒しているだろうから、金融緩和による通常の効果というよりも金融システムの維持により注目することだろう。

 えぇと、ただし、これらの予測はex-anteの予測ではなく、適切なFedの政策を織り込んだ後での予測になっているはずなので、ミニ・スタグフレーションのリスクはあるが、それでも金融システムを支えて、中長期的な経済成長の経路を描こうという人々が、スタグフレーション派ということになるのだろう。ミシュキンはfinancial disruptionを最近のスピーチで強調している(これこれ)。前者では、flexiblityをかなり強調していると思う。なお、Pooleはタカ派だということがここからわかる。

 より本格的かつプロの分析はEconbrowserでよろしく。

【後記】21日のWSJ巻頭のGreg Ipの記事「Fears of Stagflation Return As Price Increases Gain Pace」を読むには、「WSJ080221GregIp.pdf」をダウンロード 。そして、これを米国政治とブレンドして見ると、Krugmanの「Don’t Rerun That ’70s Show」になる。読むには、「NYT080222Krugman.pdf」をダウンロード

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