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就活「売り手市場」の実態

Nikkei071004 久し振りにこのカテゴリーで書きます。就活はこの2年売り手市場と言われており、学生およびその親御さんを油断させている。
 まず、去年より就職活動が楽になっているという記述は、学生当人が去年も就活をしていない場合にはほとんど無意味であることを指摘しておく。そういう学生はいないわけではないが、非常に少ない。この意味で「学生にとって就職活動は年々やさしくなっている」という記述は、学生個人個人にとってはほとんど意味をもたない。
 次に、「売り手市場」と言われた前回の就活について、学生はどう思ったかについてアンケート調査があるのでこれを紹介しておこう。出所は日経産業新聞10月3日21ページである。就職情報会社のディスコが7月上旬に就職活動をした大学生のモニター(08年春卒業予定者は1091人)から回答を得た調査である。左の図をクリックすると拡大するのでご覧ください。
 「とても厳しい」・「やや厳しい」と答えた学生は52.0%である。そして、「やさしくも厳しくもどちらでもない」・「わからない」と答えた学生が28.9%、「やややさしい」・「とてもやさしい」が19.1%であったという。つまり、「売り手市場」とは、「やさしい」と思った学生が2割、「厳しい」と思った学生が5割の就活であったのだ。
 マスコミは、「売り手市場」と騒ぐだろうが、その実態は10人のうち5人は厳しいと思う就活なのだ。なお、同記事によれば、採用側は内定承諾率を上げるために、面接回数を多くする可能性があるとのことである。「しっかりと選んでくれたという学生の満足度を上げる」ためだそうだが、そういう意味での厳しさ感も深まるかもしれない。

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