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Fedの経済予測

 Mishkinの"The Federal Reserve’s Enhanced Communication Strategy and the Science of Monetary Policy"はMITの大学生向けなのでわかりやすくて良い。それにつられて、やっとFedのMinutes of Federal Open Market Committee, October 30-31, 2007 (320 KB PDF)を眺めてみた。p.10を見る限り、潜在成長率は2.5%程度と考えられていることがわかる。自然失業率も5%弱と考えられているのだろう。望ましいインフレ率は1.5%よりは大きく2%よりは小さいと考えられているようだ。p.14は非常に情報量が多い。2007年は6月の予想よりも実質GDP成長率は大きくなったが、失業率はやや悪い方向に予想されている。そして、サブプライム問題に発生する景気後退は2008年におきると考えられているようだ。そして、その程度のばらつきも大きい。しかし、興味深いことに失業率については予想が集中している。2009と2010については山型の分布になっており、やはり潜在成長率や自然失業率の予想として参加者が正当に考え、そしてその結果がある程度、固まって表れていることがわかる。そして、1年から1年半ぐらいで金融政策によって景気安定化(すなわち、経済の実勢を潜在成長率や自然失業率に近づける)ことができると参加者が考えていることも表わされている。この意味で、Bernankeのこの一手が実質的なインフレーション・ターゲッティングという意味もわかった。この点に関しては、prolific Willem BuiterのBlog entryが有益。

 日本のいわゆる『インタゲ派』と呼ばれる人たちも、このように3年後・4年後の実質GDP成長率、インフレーション率、失業率を政策委員たちにプロとして予想させることを提唱して、実質的なターゲティングを指向させたらどうだろうか。それぞれ、1.8%、1%、4%ぐらいを中心に固まるだろうか。分布を見てみたいものだ。

 積読になっているThe Inflation-targeting Debateをbrowseしなくては。

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