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須田委員の講演

須田委員の講演でもっとも興味深かったのは以下。

3.金融政策のあり方

 さて、次に、金融政策のあり方について、最近考えていることを述べてみたいと思います。

(1)テイラー・ルール

 中央銀行の政策目標を達成するための最適な金融政策のパスを、なるべく簡単な形で導くことができれば、実際の金利パスを評価する上でも、また金利について市場との対話を深める上でも便利です15。この代表例がテイラー・ルールです。本日はこのテイラー・ルールを金融政策に対する評価の基準にしたいと思っていますので、まずはそれについて説明します。

テイラー・ルールにひきつけて、Jackson Holeをよくレビューしたということが注目。そして、

 私は不確実性の高い経済にあっては、フォワードルッキングな漸進主義が望ましいとずっと思ってきました33。経済物価見通しの情勢判断の不確実性が存在する中では、情勢を見極めながら少しずつ政策対応(金利スムージング)することが、経済・物価・金利の安定化のうえで頑健な政策運営だと考えられるからです34。これをテイラー・ルールで表すと、前期の政策金利とテイラー・ルールが示す政策金利との加重平均で今期の政策金利を決めるというかたちで正当化できます。オリジナルなテイラー・ルールよりは金利調整のスピードは落ちることになりますが35、これまでの金利調整のスピードが遅すぎたというようには必ずしも捉えていません。

ということで、ご自分のスタンスをテイラー・ルールとの基準で示すという画期的な情報開示。

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