« 金融経済月報についてのメモ | Main | 日経社説 »

脱・根回し、困るのは誰?

 脱・根回しで困るのは一般には、human-relationship-oriented BoJ watchersでしょう。最たるものがメディア、いわゆる大マスコミでしょうか。この点については、分析重視のBoJ watcherを渇望した高橋洋一の意見が実現方向かしら。でも、市場対話って、そもそもリークとか根回しじゃないよね。

福井日銀総裁会見――割れた執行部票、脱・根回し、苦渋の選択、英中央銀型に近づく。2007/02/22, 日本経済新聞 朝刊, 3ページ

 今回の利上げ採決では岩田副総裁が反対に回り、総裁と副総裁二人で構成する「執行部」の三票が一九九八年の新日銀法施行以来、初めて割れた。副総裁ですら一人の政策委員とみなされた形だが、本来は割れることは望まないだけに苦渋の選択といえなくもない。
 欧米をみると、グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は会合を開く前に委員に周到な根回しをしたとされ、多数決で票が大きく割れることはほとんどなかった。英中央銀行のイングランド銀行(BOE)は九人の委員が対等の立場で意見表明するよう求められ、会合まで総裁も結論がどうなるかわからない。今回の採択は日銀の決定方式が根回し重視型から、各委員が独立した主張をする方式にやや近づいたとも言える。
 ふたつの手法のどちらをとるかで市場との対話の仕方が異なってくる。根回し型なら議長が政策決定の主導権を握るため、事前に市場に政策変更をにじませ、徐々に相場に織り込むことも可能だ。BOE型だと結論が見えず、事前に市場対話を進めるのは難しい。
 BOE型にならざるをえないとしても、いかに市場を驚かせず政策変更に踏み切るか。日銀にとって市場との円滑な対話づくりは重い課題だ。

|

« 金融経済月報についてのメモ | Main | 日経社説 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 金融経済月報についてのメモ | Main | 日経社説 »