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New Economics or boodoo?

これの2月22日の記事。

 彼はもう一つ、私が日本の金利について書いたことにレスしてくれていて、「ドイツ連銀の月報の中には、金利が高いときの方が消費が活発になる」という論文がある、と知らせてくれた。是非その論文は読みたいな。

 90年代後半フランクフルトにいた時、ブンデスバンクの月報の中に、 「ドイツでは(政策)金利が高いときの方が個人消費が活発になる」ことを実証した論文があったのを憶えております。要するに、家計が借金をしているか、貯 蓄をしているかの違いなんでしょう。日独のように家計に借金嫌いの体質があって、借金したとしても長期固定住宅ローンが中心のところでは、高金利は所得増 につながる。アメリカみたいに、クレジットカードのローンが普及したりして、家計が短期変動の借り入れを好む国では、中央銀行の金利操作は消費について教 科書通りに作用するということなんでしょうね。

 日銀にはそういう論文はないんでしょうか。あまりにも、杓子定規な、学校で教わっただけの昔の経済学的発言を行う人が多すぎる。日本の企業の中には全く 借金をしておらず、資産を巨額に持つ会社も多い。こうした会社にとっては、資産運用には利上げは有利です。あと一つ言えば、今の世界経済においては、短期 金利を上げても長期金利(企業の借金のベース金利である)はそれほど上がらない。アメリカを見れば、それは分かります。

 事業会社であれば、バランスシートの左には実物資産(物的資本)があるので、左の金融資産より、右の金融負債+資本が大きい。とすれば、利上げはマイナス。So obvious?今の経済で短期金利を上げても長期金利が上がりにくいことこそ説明されなければならないconundrumなので、それをgivenに考えるのは科学的態度ではない。アメリカを見れば、それはわかると言っているのに、その前段では日独経済の特異性の議論に賛成しているところも首尾一貫性に欠ける印象。あたりちらしてゴメンね。

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