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金利を上げると消費は盛り上がるのか?

 日経などで、会社エコノミストを中心に、金利を上げると利子収入が増えて、消費が盛り上がるとの論調が出ている。たとえば、これの1月23日が証拠。二期間モデルで考えると、消費vs.貯蓄で、金利上昇による所得効果が代替効果を上回って今期の消費が増えるとのお告げだが、どこに実証があるのだろうか。つまり、貯蓄がさらに下がるとのimplicationであり、縦軸に金利、横軸に貯蓄をとったグラフでの貯蓄曲線が右下がりであることを示しているが、本当なのだろうか?たしか、貯蓄率は非常に低く(2004年の家計貯蓄率は2.7%)、その説明として金利が低いことが挙げられると思うが、その前提として右上がりの貯蓄曲線を考えているはずである。つまり、金利を上げたら、貯蓄が増えるかもしれないので、消費は落ちるかもしれません。そこのところどうなの?あんまり金利は今期の消費には影響しないというのがいいところじゃないのかしら?もしくは、今期は捨てて、来期を考えているのかもしれない。来期なら、代替効果も所得効果も消費にプラスだが、本当にそんな風にforward-lookingに考えているのだろうか?私、マクロ屋じゃないことの地金がでちゃうなぁ、ヤレヤレ、すいません。自戒、自習。

 ということで、手元にあったマクロの初中級教科書を開いてみた。

As a result, most economists think that these two effects (income and substitution effects) roughly balance each other.  They believe that changes in real interest rates have a small negative effect on consumption spending and a small positive effect on savings.  [Brad de Long, Macroeconomics (2002), p.182]

 ということで、会社エコノミストの方々、どうお答えになる?上司から怒られたりしないのかしら。

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