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4th ECB Central Banking Conference: 貨幣の役割と21世紀の金融政策

4th ECB Central Banking Conference: The Role of Money: Money and Monetary Policy in the Twenty-First Century

8月に行われるカンザス・シティ連銀のジャクソン・ホール会議とも並び立つようなヨーロッパ中銀の国際会議の最後のパネルは、ビデオで見ることができる。これ。最初はバーナンキFed議長、次に岩田一政BoJ副総裁、トリシェ総裁、最後に中国人民銀行のZhou総裁のそれぞれ約15分強のスピーチ、そしてフロアからの質問・コメント、それに対する回答が行われた。

バーナンキのスピーチはこれ。いわゆるmonetary aggregatesとインフレーションの関係性について話を限定し、financial innovationなどによりその関係はunstableであるとしている。岩田は日本経済の三つのエピソード(70年代、80年代、90年代以降)を取り出し、monetary aggregatesと金融政策の対応を考察した。トリシェ総裁はECBの政策運営においてmonetary aggregatesの意義を強調した。そのスピーチはこれ。Zhou総裁は中国の金融政策についてレビューした(これは再度聴く必要がある)。

Monetary aggregatesを金融政策において考慮する点において、バーナンキ氏の控えめな姿勢と、トリシェ氏の積極的な姿勢のコントラストが際立ち、これについてのFTの記事を読むためには、「FT061110ECB.pdf」をダウンロード 。事前にトリシェ氏はFTにop-edを書いており、事前にこの対照は予想されていた。このop-edを読むためには、「FT061108Trichet.pdf」をダウンロード 。岩田氏に対してはフロアから、最近の低経済成長と量的緩和政策やゼロ金利政策の終結が関連しているかとの質問と、キャリー・トレードについてBoJはどう考えているかとの質問が出ていた。後者の質問の背景として、FTのコラムニストがYen carry tradeについての短い記事を書いている。すなわち、今後のBoJの金利運営と為替レートの動向により、国際金融市場が混乱する可能性もあるとしている。このコラムを読むためには、「FT061109carrytrade.pdf」をダウンロード 。岩田氏は為替レートがuncovered interest rate arbitrageによる均衡に至る可能性(つまり、円高)に言及した。

為替レートに関してはユーロは動いたらしい。関するFTの記事を読むためには、「FT061110forex.pdf」をダウンロード 。なお、ドル円の為替レートもドル安方向に動いたらしい。関するWSJの記事を読むためには、「WSJ061110forex.pdf」をダウンロード

ECBは金融政策を考える上で、economic analysisとmonetary analysisを採用しており、これをtwo pillar analysisとしているようだ。後者はブンデスバンク以来の伝統であるらしいが、執行部のなかには二つの統合が望ましいと考えている人もいるらしい。これに関連して、ECBの副総裁であるLucas Papademosの同会議におけるスピーチはこれ

なおmemo to selfとしてECB会議で読むべきものは、Michael Woodfordの論文。ここからダウンロード。

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