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自己分析と業界分析

 大学生の就職活動において、自己分析が重要であると言われており、まぁそうだろうと思っていたが、実はその重要性を完全に納得したのは最近だ。あらためて考えてみると、「自己分析」という言葉よりも「自己発見分析」という言葉のほうがふさわしいと思う。

 私が勧める分析の方法とは以下のようなものだ。①A4用紙を一枚用意し横に使う、②入学前、そして1年から3年までの春夏秋冬に分ける(横軸)、③縦には三つの区画を設ける、④一番上の区画にそれぞれの時期(例:1年春)に行った主要イベントを短く具体的に書く(例:アルバイト、米国に語学留学、ボランティア、インターンシップ、サークル活動、等々)、⑤その下にそのイベントの目的・得たこと・反省点を短く書く、⑥真ん中の区画を使って、④⑤の複数のセットを線で結び、その関連性を短くコメントする、⑦その関連を考えながら集約し、一番下の区画を使って、自分のテーマを三つぐらい書きながら発見する。

 つまり、帰納法を使い、時間軸に沿って具体例の抽出とその抽象化を行い、抽象化されたイベント群の間の共通点と関連性を整理するということである。これを作っておくと、大概のエントリー・シートには対応できるはずである。例えば、『自分のPRポイント』、『自己のPRポイントを裏付ける具体的な例』、『学生時代に「力を入れたこと」と、その具体例』などの質問にはほぼ対応できる。また、『どのようなことで落ち込むか?どうやって立ち直るか?』などというトリッキーな質問の具体例選択にも使える。

 エントリー・シートには、自己発見分析と業界研究を関連させると上手に書ける項目もある。端的に言うと『志望動機を教えてください』という項目である。私が勧める業界研究は以下の通りだ。①好きな業界を三つ四つ適当に選び、その業界に属する三つ四つの企業を選ぶ、②同業界のそれらの企業を比べて、その共通点を三つほど絞り出す(これが、その業界を選んだ理由になる)、③それらの企業の相違点を絞り出し、これをその企業の特徴とする(これが、その企業が好きな理由になる)、④最後に、②と③と自己発見分析で抽出した自分のテーマとの関連を見つける。

 以上により、なぜこの業界が好きか、なぜこの会社が好きか、なぜ私はこの会社に合っているか、が明確にできる。

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Comments

大変興味深い題名でしたので、反応してしまいました。

一般的な自己分析は「今までの自分を顧みて、知らなかった自分をみつける、又は本当の自分を知る」という意味で使われていると思います。 すると、確かに「自己分析」というより「自己発見分析」のほうが、シックリくると思います。

私も「自己分析」とはなんぞ?と考えた時期もありました。「自己発見分析」と考えた方が、何をするか明確な言葉なので、取っ付き易いかと思います。

板倉太郎

Posted by: 板倉太郎 | 2006.02.28 at 11:00 AM

 コメントありがとう。学生のエントリー・シートを今年は少々添削をしていますが、自分のセールス・ポイントを上手に文字にできていない場合があるんですね。そういうことで、ここでは自分のメモとしてまとめてみました。

Posted by: ひさまつ | 2006.02.28 at 11:51 AM

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