« A few reflections on BOJ's monetary policy | Main | Greg Ip on Alan Greenspan »

2月10日金融経済月報

 日銀発表の2月10日付けの金融経済月報。

 まず注目したいのは図表35のyield curve。2006年2月のyield curveは5.6年先までの金利が上昇し、それ以降の金利はフラットなので、全体としてフラットなものになっている。おそらく、量的緩和解除、ゼロ金利解除の予想/期待により、短期・中期の金利が上がったものだ。yield curveには、財政再建、名目成長率への市場の予想、市場が感じるリスク要因など、多くの事象が反映しているので、これからも注目していこう。

 図表37は社債の利回り。2005年の12月頃からBa格の金利が高くなっている。これは、金融システムの正常化と関連していると捉えられるか。

 GDP gapの図表が無くなった。unit labor costの指標も無さそう。後者については、福井総裁の記者会見でこういう発言があった。

物価は既に3か月連続でゼロ%以上になっており、見通しとしては、1月分以降はより明確なプラスの数字が出るであろうということである。その背後にある経済情勢の分析を加えて判断していけば、物価のプラス基調がより強く定着していくという合わせ技の判断が出てくると思う。その根底は、経済の持続的な拡大の中で需給が改善し、ユニット・レーバー・コスト(単位当り労働コスト)が物価を押し下げる方向に働く力が減衰していくというように、物価形成の基礎がしっかりしてくるということであり、そこが非常に重要な判断の土台である。 (赤字、下線は私)

 うろ覚えだが、ユニット・レーバー・コストの物価に与える影響は、日本ではあまり見づらいのではなかったか。もし、そうであるとすると、これは金融緩和基調をそれなりに長く行うというコミットメントではなかろうか。雇用所得が1.7%(目の子)で成長したとして、実質GDP成長率が1.5%ぐらいだと、ユニット・レーバー・コストの上昇率は0.2%となり、物価圧力としてはあまり問題ないかも。あとは、日本のフィリップス曲線についてどう推量するか。もう少しよく考えてみよう。

 細かいところでは、金融経済月報に書かれいないのに総裁が記者会見で自ら触れたということは、政策決定会合で議論されたということか?

|

« A few reflections on BOJ's monetary policy | Main | Greg Ip on Alan Greenspan »

Memo to myself」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23398/8618774

Listed below are links to weblogs that reference 2月10日金融経済月報:

« A few reflections on BOJ's monetary policy | Main | Greg Ip on Alan Greenspan »