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『ゼロ金利との闘い』

4532351839 植田和男『ゼロ金利との闘い』(日本経済新聞社)。1998年から2005年まで日本銀行の審議委員を勤めた。

 日本語文献は本人もしくは日本銀行スタッフが多く、英語文献は海外の第一線研究者のものが使われている。

 気のついたことを数点。第一に、一般にマネタリズムの貨幣方程式は、マネタリー・ペースではなくマネー・サプライを使うのではなかろうか(第1章)。8章の図表8-1、8-6、8-7を整合的に説明する仮説として以下の通り: バブル崩壊と不良債権問題⇒被害を受けた産業のPPFが後退もしくは拡大の伸びが縮小⇒均衡の相対価格(非貿易財と貿易財の相対価格と似たもの、すなわち実質為替レートの一種類)が変化、という感じ。すなわち、やはり供給側からの説明力が高いかも。

 とすると、宮尾が試論していた、1)総供給の負のショック、2)引き続いて総需要の負のショックという順番が説明力が高いのかもしれない。

 このほかやはり、イールド・カーブをきちんと学習しないといけませんねと自戒。

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