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Heuristics vs. Rationality (No. 1)

 足し算を教えるのに、

 ①『りんごが三個あって、そこにみかんを二個おきました。合わせて何個ですか?』⇒『五個です』

という形式と、

 ②『3+2=?』⇒『5』

という形式がある。20歳前後の人々には②が①よりも簡単であり、効率的だと考えられているようです。

 さて、論理学の基礎を教える次の問題はどうだろう。

 ③『19歳以下は酒を飲んでいけない』を確認するためには、A)18歳の人、B)25歳の人、C)酒を飲んでいない人、D)酒を飲んでいる人、という4人のどれを調べればよいか?

という問題と、

 ④表裏にそれぞれひらがな文字と数字が書かれた4枚のカードがあるときに、『ア行の文字が書かれたカードの反対側には偶数が書かれている』という命題の正しさを調べるには、それぞれ「ア」、「カ」、「2」、「3」が見えているカードのどれをめくればよいか?

という問題は形式が同じであるが、③の正解率が際立って④の正解率より高いことが知られているそうだ(注、4枚カード問題: 「認知心理学」・「進化心理学」で有名であるそうだが、このブログ書き込みでは当面、『現代人はA⇒Bであれば非B⇒非Aであるという論理学の基本を知っているべきだ』という教養主義的な仮定をおいている)

 ここで唐突にいくつかobservationを。第一に、学ぶにあたってheuristics(①、③)⇔rationality(②、④)の相互関係とそれぞれの得手・不得手を認識することが非常に重要であり、能力としては相互乗り入れ術が重要であること、第二に、世に「喩えが上手い」人がいるが、これは一般にrationality⇒heuriticsという形でformulate可能であること、第三に、heuristicsでの理解に満足し、rationalityでの理解に乗り入れない(乗りたくない)人がかなり多数いることを認識すべきこと。第四に、それゆえに(それにも関わらず)、世の中の高等教育はrationalityの獲得が目的となっていること。

 More on this topic will come eventually.

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