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速読、『武装解除』

 伊勢崎賢治『武装解除』(講談社現代新書、2004年)の読書開始。非常に正直な本であるだけに、読むほうの態度が問われる。想像力が必要な本であり、ナイーブに読んではいけない本である。

 ちなみに、naiveとは英和辞典で意味を引くと、『1)純真な、天真爛漫な、うぶな、愚直な、だまされやすい、2)未経験の、単純素朴な』と書いてあるが、英英辞典だともっとすっきりした意味が出ている。『1)lacking experience, wisdom, or judgement, 2)natural and unaffected』である(COD)。つまり、『1)経験・知恵・判断に欠けている、2)自然かつ(悪)影響されていない』である。

 最初の段落で「ナイーブに読むな」という意味は、「それぞれの言葉に自分でjudgement(判断)をしないで読んではいけない」という意味です。短刀を懐にあてられたような本ですね。

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Comments

著者のこれまでの本にもまして心して読まねばならない本のようですね。experience, wisdom, judgementはともかく、今若干落ち気味のenergyが回復したらぜひ読みたいと思います。と書きながら、こういう本をがしがし読んで活入れるか、という気もしてきました。何はともあれ、後で本屋さんで見てみます。

あと、そのような本が新書という形で出せるような社会であること - その背景には機能する誌市場も含めたさまざまな条件がありますね - の幸福も忘れてはいけないな、とも思います。そうなってないところが多いですからね。

ではまた。

Posted by: YN | 2005.04.04 at 11:17 AM

 YNさん、元気回復を願っています。それにつけても飯を食べながら揺られるというのは不思議な感覚ですね。

 私もこういう本が新書の形で大量に出回る国に生活していることの幸福を感じます。メキシコでさえ、なんにもありませんでしたから。もちろん、発展途上国ではインターネットがその代わりをし始めているように思います。ただし、そのインプリケーションと限界には心しなければいけないと思います。unintended consequencesが起きそうですよね。

Posted by: ひさまつ | 2005.04.04 at 11:27 AM

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